長岡小嶋屋のへぎそば / 中越へ帰省(4)

帰省したときに、必ず食べるのが、小嶋屋の「へぎそば」。
今回も殿町(とのまち)の本店へ行きました。
「へぎそば」は、越後独特のお蕎麦です。
「へぎ」というのは、剥ぎ板で作った折敷のような四角い器のこと。
そこに美しく盛ることから、へぎそばといいます。
つなぎに海藻の「ふのり」を使っていて、つるつるとのどごし抜群です。
十割がお好きな方には、少々物足りないかもしれませんが、のどを滑り落ちる感覚は、おそうめん以上。
初めて食べたときから、虜になってしまいました。

注文すると、まず生わさびとあさつきが出てきます。
写真手前のミニミニらっきょうみたいなのが「あさつき」です。
いわゆる葉ねぎのあさつきと同じ種類なのですが、これは自生しているもの。
葉ではなく、球になっている根っこを食べるのです。
長岡では「あさづき」とも言い、山菜のシーズンには山に取りに行き、乾燥させて保存させて一年中、麺類などの薬味に食べられています。
お蕎麦が出て来るまで、わさびをすりすり、あさつきの皮をむきむき。
すこし前までは、胡麻をすりすり、という仕事もあったのですが、最近は胡麻ひきミルに代わりました。
つるつるすべすべしたへぎそばは、清水をすするような清らかさ。
お蕎麦は「たぐる」「すする」という言葉が似合いますが、へぎそばに限っては、「落ちる」「滑る」がふさわしい。
そばつゆも、蕎麦湯も、サクサクの天ぷら(必須!)も、たいへんおいしゅうございました。満足!
■長岡小嶋屋
新潟県長岡市殿町2丁目2-9 / tel;0258-39-0543
なお、小嶋屋には十日町を総本店とするものと、ご紹介した長岡殿町を本店とするものがあります。兄弟店とでもいいましょうか。どちらも「へぎそば」ですが、お味が微妙に異なるようです。お好みで。
※こちらのブログでは、水切りが甘いと指摘されていますが、確かにそうかも。でも、お蕎麦を買って家で茹でたときに、水切りをしっかりしてしまうと、のどごしが若干落ちてしまい、へぎそばらしさが失われてしまいました。なので、そばつゆは薄まってしまうけれど、やはり水っぽさも味のうちかな、と思います。




