スミソニアンの宇宙アイスクリーム。

スミソニアン博物館を訪れた友人から、宇宙食をお土産にいただきました。
あれ、スカスカしてる‥‥?
異様な、と言いたくなるような軽さにびっくり。
それもそのはず、フリーズドライなのです。
初期のアポロのために開発されたもので、-40℃で凍らせてから真空処理などしてフリーズドライ加工した、と説明書きにあります。
ホントにホンモノと同じなのかな?
それはともかく、これはスミソニアンの定番お土産みたいです。
赤い袋はストロベリー、青い袋はクッキー&クリームのアイスクリーム。
えっ、アイスクリームのフリーズドライ?
頭の中は、クエスチョンマーク虫が100匹くらい飛んでいます。
全然冷たくないのは、フ、フリーズドライだから。
ちゃんと袋に赤い太字で、「すぐ食べられます。冷凍する必要はありません」って、ご丁寧に注意書きがありました。
開けてみたら、こんな感じ。

お味は説明するのも難しいのだけど、チョコクッキーは甘さ控えめ、サクサクで普通に美味しい。
おもしろいのは、アイスクリーム(であろうと思われる)の部分。
デコレーションケーキに飾る、サンタとか動物とかおうちの形をした砂糖菓子みたいな感じ。
それもお砂糖みっちりタイプではなくて、軽い食感の卵白入りタイプ。
わかりにくい?
ええと、それではマシュマロをコチコチに乾燥させたものを、イメージしてみてください。
とても甘くて、ちょっと歯にくっついて、舐めているととろりとしてくる‥
実際、熱いコーヒーに浮かべると、マシュマロのようにしゅわしゅわと溶けます。
ストロベリー宇宙食が咳き込むくらい酸っぱいので、激甘のこのアイスクリームといっしょに食べると、けっこういいカンジになりました。
アポロが月へ行った頃は、こんな宇宙食だったのでしょうね。ううむ。
お土産をくれた友人は、
「月でもアイスクリーム食べたいなんて、アメリカ人らしいでしょ」
と笑っていいました。
これは当時の味で、イマドキの宇宙食はもちろん素晴らしく進化しています。
野口さんがディスカバリー号に乗船したときは、カレーだのラーメンだのを宇宙仕様にしたものが話題になりましたよね。
アイスクリームも進化しているのかしらん。
※“スミソニアン博物館”とは日本語での略称。正しくは
Smithsonian National Air and Space Museumです。
ロケットの展示が迫力満点で、とても楽しかったそうです。行ってみたいな!
豚しゃぶと雪解け。

義妹と夕餉を囲みました。
彼女は、大雪にすっぽり埋まった町に住んでいます。
玄関に入るなり、
「トウキョウは暖かいわねー。こっちも一時期より雪が降らなくなったけれど、毎日毎日雪と格闘してノイローゼになりそうだった」
といって、汗ばんだコートを脱ぎました。
「今日は特に暖かいのよ。でも乾燥してタイヘンよ。帰る頃にはシワができるかもよ」
とわたしが言うと、
「それも困る。こっちの雪をわけたら、ちょうどいいのにね」
と笑いました。
さて、お夕食は妹に手伝ってもらって、豚しゃぶ鍋です。
土鍋に昆布だしとお酒と生姜のスライスを入れ、長ねぎと大根もたっぷり入れて火にかけます。
その間に、特製胡麻だれを作りましょう。
炒り胡麻をすって、練り胡麻と昆布だしと合わせ、お酒・みりん・米酢・お砂糖・薄口醤油・カラシ少々を混ぜます。
やや甘い味に調節するのがポイントです。そのワケはあとで‥。
さあ、水菜をどっさり入れて、お鍋がそろりと沸騰してきたら、いよいよ豚しゃぶ開始です。
まずはぽん酢で。
「う〜ん、美味しい!」
そうでしょうとも、今日の豚さんは美味しい豚さんだもの。
次は豚さんをさっとぽん酢にくぐらせ、その上に特製胡麻だれをつけます。
「ふう、とっても美味しい!さっき胡麻だれだけを味見したときは、ちょっと甘いかなと思ったけれど、こうすると全然違う!すごく美味しい」
胡麻だれをすこし甘めにした理由は、これなのです。
妹よ、わかってくれて嬉しいわ。
お鍋を囲みながら、妹とさまざまな話をしました。
わたしは彼女が中学生になりたての頃に、一度会っています。
赤いチェックのスカートをはいて、お帽子をかぶった彼女は、ほんとにキュートな少女でした。
なんだか守ってあげたくなるような、可愛さでした。
当時、わたしはアルバイト生活であまりお金に余裕がなかったのだけれど、「東京見物の記念に」と、髪につけるリボンを買ってプレゼントしました。
彼女はそれをよく覚えていて、わたしのことをずっと「リボンのお姉さん」と呼んでいたそうです。
それからずいぶん多くの時間が流れ、彼女はわたしの妹になりました。
妹は看護師という仕事に生きがいを見出して、立派にがんばっています。
両親もそれを喜んで、誇りに思っているに違いないのだけれど、でも親にとって、いつまでも子供は子供。
早く結婚しなさい、そろそろ子供を産まないとね、などと心配はつきないようです。
誤解を恐れずにいうなら、わたしは妹が自分の生き方に幸せを見つけて、目標をもってがんばっているなら、それもいいと思うのです。
ただ、親はすこし寂しく思うかもしれない。
「それはわかってあげないとね」というと、彼女は「そうね」と考えているようでした。
お腹もいっぱいになった頃、
「雪、まだ降るだろうけれど、もう峠は越えたね。あとはゆっくり雪解けして、春が来るだろうな」
と夫がいいました。
「5月の連休あたり、家に帰ろうかと思っているんだ。山菜も食べたいし、春スキーもしたいしね」
「今年はスキーは遅くまでできると思う」
妹は、雪は保証するわ、と胸をはりました。
「いっしょに帰らないか。ウマイものをごちそうしてやるぞ」
「ええーっ、おいしいものって何よ?」
兄が「すき焼きとかお寿司とか」とぼそぼそいうと、妹は「すき焼きはいらない。お寿司なら考える」といい、あのお店はイマイチだの、これが食べたいだの言い合って、笑って夜が更けていきました。

☆2月11日のお献立;
豚しゃぶ鍋、お刺身、もやしとわかめ・ちくわの和え物、白和え、白菜漬けと大根の醤油漬け。





