極旨お魚グリル焼きは艶やかな味。

ぶりカマのグリル焼き。皮はクリスピー、中はジューシー!


実家に行ったら、母が「塩焼きにすると美味しいわよ」とブリのカマを持たせてくれました。
ふむ、塩焼きもいいと思うけれど、今夜はワイン♪と決めてあるし‥。
そこで、ハーブを乗せてオーブン焼きにすることにしました。
といっても、ただのオーブン焼きではありません。
その昔、とある高級イタリアンレストランで食べた味を、なんとか再現してみようと、無謀な試みをしてみたいのです。
レストランではイサキや鯛をまるごと焼いていましたが、そっくり同じとはいかないので、知恵を絞ってアレンジ!

まず、耐熱皿にオリーブ油を塗り、お野菜を敷き詰めて、軽く塩コショウします。
ぶりカマは両面にしっかり塩コショウし、お魚用のドライハーブをまぶします。
オリーブの実(缶詰)をちょこちょこっと隙間に置いて、オリーブ油を全体にふり、ローズマリーの枝をお魚の上に乗せます。(もしお魚まるごと一尾なら、お腹にも詰める。)
さて、ここまではよくあるオーブン焼き。
美味しいヒミツは、白ワインをコップ一杯ほど加えること。
そして温めたオーブンへ。
片面ずつじっくり焼いて、最後にもう一度、上になる面を高温でパリッと焼きます。

「むむむ、これは美味しい!」「ふぅ、なんて美味しいの!」
思わず唸るほど、美味しいオーブン焼きができあがりました。
全体がローズマリーの香りに包まれ、表面の皮はパリッと香ばしく、中の身はふっくらジューシー。
お野菜の水分に加えて、ワインで蒸し焼き状態になっているのです。
もちろんお野菜にも、お魚の旨みがほどよく落ちて染みています。
そして、このオーブン焼きでなによりのごちそうは、お皿にたまっているスープ!
お魚の旨みとお野菜の甘みがワインでより深まり、オリーブのかすかな酸味が爽やかです。
このスープをソースにして、お魚の身を浸して食べると、それはもう素晴らしい美味。
「お魚ってこんなに美味しかったっけ?」と骨までしゃぶり、ワインもついついグラスを重ね、しばし幸福の味に酔いしれました。

印象的だったレストランのあの味も、今は記憶の奥底。
もしかしたら、今夜のオーブン焼きとはずいぶん違うものだったのかもしれません。
でも、そんなことは、ほんとはたいしたことではないのです。
真白なナプキンも、妖しく揺れるキャンドルも、滑るように給仕するカメリエーレ(CAMERIERE/ウェイター)も、心躍るデザートワゴンも何にもないけれど、ここは最高の「おうちレストラン」。
わたしはシェフで、カメリエーレで、美味しい笑顔がとても嬉しい‥。
ふと見ると、夫がふっくらとやわらかそうな身を、わたしのお皿にそっと取り分けていました。
「ほら、ここ美味しいから食べるといいよ。ソースもたっぷりかけてね」
「え、うれしいな。ありがとう」
おお、なんとツボを押さえたことを!
美味しい笑顔も嬉しいけれど、女はやっぱり優しくサービスされるのが大好き。
すっかりいい気分になったから、こちらも肩もみのひとつでもサービスしておきましょう。
と、ローズマリーの香りに満ちた今宵も、しっぽりと更けていきました。


☆4月22日(土)のお献立;
ぶりカマのグリル焼き、のらぼう菜のボイル、お肉屋さんで買ったコロッケ、チーズ。お魚の柄がかわいい白ワイン。

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