隠し味で主役になれる和風シチュー?の豚汁。

豚汁は和風シチュー?ボリュームもたっぷり!


秋風がさりげなく景色を支配するようになると、食卓も温かいものが恋しくなります。
特に夜はね。
というわけで、具沢山の豚汁をつくりました。
ほんとうに美味しい季節には、半歩ほどフライング・スタートな気がするけれど、ゆっくりじんわり温まって一日の疲れも溶けるみたいでした。

ところで、豚汁(我が家では「ぶたじる」と呼びます)はお味噌汁だから、ほかにメインになるおかずがあるのが一般的なお献立でしょう。
でも、一度でも豚汁をつくったことがある人ならおわかりだと思いますが、お味噌汁と言い切ってしまうにはもったいないくらい、たくさんの具が入ります。
これって、お汁というよりはシチューに近いのでは?
そう思ったら、なんだかいつも脇役にされている豚汁さんが気の毒になってきました。
ようし、今夜はキミを主役にしてあげようね。
キミは今日は「和風シチュー」としての豚汁さんよ、ほかに大きいおかずも無いからね。
(単なる手抜きじゃないかって?ううむ、100%違うわよとは言わないけれど。苦笑)

ちなみに、豚汁はお味噌汁だから英語ではsoup(miso-soup)というのが一般的でしょうけれど、はたしてシチュー(stew)だと言ってもいいのかしら。
Babylonによると、

【stew】 dish of meat and vegetables that is cooked by simmering
【soup】 liquid food made by simmering various ingredients (i.e. fish, chicken, etc.) with vegetables and spices, broth

となっています。
要するに、イメージとしては具材をコトコト煮て調理したものがシチュー、チキンブイヨンなどで煮たさらさらしたものがスープ、という感じかな。
どちらもeatを使うのですが、スープは基本的にはスプーンで“食べる”ので“eat soup”なのですが、カップなどからごくごく飲むような場合には“drink soup”になります。

とすると、具沢山の豚汁はどうでしょうか。
お椀から直接“飲む”にしても具はお箸を必ず使うからeat Tonjiru、しかもコトコト煮るということからすると、stewといっても差し支えないような気がします。
(英語に堪能な方、もし間違っていたら教えてくださいですー)

とはいうものの、いつもの脇役のときとまったく同じ豚汁さんで主役級のシチューに格上げするのは、すこしつらい。
そこで、隠し味をひとつ。
にんにくのすりおろしを入れるのです。
ほんのちょっぴり、あくまでもにんにくは隠れていなくてはなりません。
これで深みと力強さが出ます。
そしてすこしだけとろみをつけて、いただく直前にごま油をちょっぴりと、すだちの皮をすりおろしたものをふって、風味のお化粧をしたら、ほら、主役になれる豚汁さんになりました。
お好みで、原了郭の「黒七味」をふるのもまた美味しいです。
あとは、
「今日の主役は豚汁です。お味噌汁じゃなくて、みそ味の和風シチューよ!」
と念押ししておけば完璧です。たぶん。


☆9月18日(月)のお献立;
和風シチューの具だくさん豚汁、インゲン入り卵焼き、きゅうりのぬか漬けと小茄子のお漬物、ご飯。梨。

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