見直したぞ、イワシのフライ!

わかさぎのフライをしようと思って、馴染みのお魚屋さんへ行きました。
「ああ、今日はね、わかさぎは入っていないんですよ」
ご主人が申し訳無さそうな顔をしました。
「フライにするなら、イワシはどう?」
ご主人の言葉に、
「イワシのフライ?」と、夫とわたしは顔を見合わせました。
「そう、ウマイよ。アジのフライもいいけれど、イワシのフライもとってもおいしいですよ」
はじめはピンとこなかったのですが、自信を持って薦めるご主人の言葉に、わたしの美味しいレーダーが触れ始めました。
「じゃあ、イワシでしてみようかしら」
「ぜひそうしてみて。今日はほんとにいいイワシが入っているから、きっと気に入りますよ」
ご主人が指差したイワシは、ぷりぷりと太って大きく、氷の中できらめいていました。
これで一尾100円だなんて、かなりお買い得よね、とわたしは夫に小さな声でいいました。
ご主人は、
「ふたりなら4尾くらいあれば十分かな?」
とわたしに確認すると、
「ちょっと待っててね。今、揚げるだけでいいようにしておいてあげましょうね」
と、店の奥へ消えました。
お代を用意している間に、イワシはぱちんと輪ゴムをはめた白い包みになったのでした。
帰ってから、さっそくフライにとりかかりました。
キャベツをたんまり刻み、イワシは薄く塩コショウしてから、小麦粉と卵とパン粉をつけて、サラダ油とオリーブ油半々の油で揚げます。
みるからに厚みがあるサクサクのアツアツは、目と耳と鼻を刺激し、食欲でめまいがしそう。
ビールをグラスに注いで、「いただきます」とかぶりついたら、
「うまっ!ウマイぞ!」「う〜ん、おいしいー!」
感嘆符がしばらく食卓を飛び交っていました。
ほんとうにご主人の言葉どおり、素晴らしく美味しい!
イワシの強い魚臭い脂はすっかり抜け、ふっくらとした身は箸で抑えると、透明なエキスが流れ出すほどにジューシー。
独特のクセのある味も、甘みのある上品なコクのある旨みへと変換していて、これはもう予想していた以上の美味しさでした。
「これからは、お魚のフライはアジフライじゃなくて、イワシフライにしますっ!」
と宣言しようかと、本気で考えてしまいました。
本日のイワシフライの勝利は、なんといっても、イワシがとてもよかったから。
今度お店に行ったら、忘れずにご主人にお礼を言わなくっちゃね。
と、アツアツのフライを頬張りながら、素敵なお魚屋さんが近くにある幸せを、夫とかみ締めたのでした。
☆1月20日(土)のお献立;
イワシ・フライ、ポテトフライ、白菜のお漬物、お味噌汁、ビール。
※ひめ少々不調につき、更新が遅れています。もうしばらく先々週〜先週のごはんが続きますが、あしからず。
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