美しい味、虎ノ門・岡埜栄泉の大福。

虎ノ門 岡埜栄泉の豆大福


何を隠そう、我が家は夫もわたしも(ついでにイヌも)、甘いものが大好き。
とろりとしたクリームがいっぱい入っているシュークリームや、ふわふわりしっとりのショートケーキも目がないけれど、日本人たるもの、やっぱりお大福は欠かせません。
一ヶ月もお大福を食べなかったら、禁断症状が出ちゃう!
というのは少々大げさだけど、あながち遠からず。
ケーキ断ち一ヶ月と、大福断ち一ヶ月だったら、大福断ちの方が厳しいかもしれません。

我が家においてキングオブ大福は、この虎ノ門・岡埜栄泉の豆大福。
創業80余年を誇る老舗です。
その魅力をかんたんにいうなら、上品な存在感。
手のひらにすっぽり収まる大きさですが、手に取ってみるとずっしりした重みがあります。
あんこを包むお餅は薄すぎず厚すぎず、やわらかすぎず固すぎず。(もちろん、翌日には固くなるけれど。)
例えていうなら、赤ちゃんに着せる「おくるみ」みたい。
適切に心地よく、中のあんこを支えています。
そのあんこは、なめらかな「こしあん」。
断面を見ればおわかりのように、かなりぎゅっと詰まっているのだけれど、甘すぎず、口の中でさらりと雪のように溶けるのです。
軽やかでみずみずしく、甘ったるいくどさはまったく感じません。
そして、お豆。
お豆がごろごろたくさん入っている豆大福も、それはそれで美味しいけれど、岡埜栄泉のは控えめです。
でも、お豆が脇役に徹しているおかげで、全体としての一体感が損なわれず、完成度の高い上質な美しさがあると思うのです。


ずっしりどっしり、でもすっきりの美味!



お大福は、練りきりを使う季節の生菓子に比べれば、ぐっと庶民に近いお菓子です。
黒文字など使わず手で、しかも大口を開けてかぶりつくべし。
ただ、岡埜栄泉のお大福は、卓に肩肘ついてとか、飲み物もお煎茶でなくてもいいや適当に、なんてことは許してくれそうにありません。
お値段も少々大人だけど、その味も姿も、大人が背筋をのばしてちゃんと味わうもの。
だらっとする気持ちよさではなくて、背筋がしゃんとする心地よさを約束してくれるお大福です。

ちょっとがんばった自分へのささやかなご褒美に、あるいは心がちょっと弱くなった自分にカツを入れたいときに、ぜひ食べてみてください。



岡埜栄泉(おかのえいせん)
東京都港区虎ノ門3-8-24 / tel; 03-3433-5550
月〜金; 9:00〜17:00 土; 9:00〜12:00 定休; 日祝。
金・土は早くに切れてしまうことも多いので、前日までに電話予約しておく方が確実。高島屋デパートにも出店しています。
1個250円くらい。

ちなみに、減量中のときは、いうまでもなくケーキより和菓子がオススメ。
ショートケーキは大きさにもよりますが、おおよそ300〜400kcal。
岡埜栄泉のお大福は約280kcal。(1個約120gと大きい。スーパーやコンビニのお大福なら、この半分くらいです。)
お大福も量を考えて食べた方がいいですが、脂質がほぼゼロなのは嬉しい!


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